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エンパワーメント   .

エンパワーメントは、一言で言うと「自発的力」

(3)Wikipedia  コトバンク

(2) ・・・・・エンパワーメント・・・・・は、国や公の組織ではなく、個人や、ある特定の目的のために自発的に生まれた集団が、公正で公平な世界を実現しようとして、さまざまな力を発揮していくことだ。もっと簡単にいうなら、お上」に任せちゃいられない、自分たちの社会は自分で作るさ、といって、外へ飛び出してゆくことだ。遡(さかのぼ)れば、ガンジーの非暴力主義独立運動もキング牧師の公民権運動も、エンパワーメントの一つだった。

 ・・・・・わたしたちは、自然によって引き起こされた今回の大震災が、実は、この国が構造的に持っていた欠陥によって増幅されたことを知っている。そして、「お上」には、この問題を解決する能力がないのではないかと疑ってもいる。だとするなら、わたしたち自身が直接、「現場」に向かうしかないとの思いが、いま、芽生えつつあるのではないか。

 エンパワーメントの典型、反貧困運動に関わりながら、同時に内閣府参与として「お上」にも参加してきた湯浅誠は、参与を辞任するにあたって、自らのプログで総括ともいえる文章を発表した。

 原理に固執する社会運動の側からは、そもそも「お上」と共働すること自体が妥協的だと批判されることも多かった湯浅は、こう語っている。

 -いま、信頼感と共感は社会化されず、不信感ばかりが急速に社会化されている。そんな局面で、社会運動はどうすればいいのか。敵を探して叩くバッシング競争から遠く離れ、許容量を広くとり理解と共感を広げ、相手に反応して自分を変化させ続けていくしかない。

 そして、なぜコミットし続けるのか、という問いに、湯浅はこう答えるのだ。

 -民主主義とは、どんなに嫌がっても、主権者から降りられないシステムなのです。

<「東北からの息吹 壊れた世界 自ら切り開く(作家 高橋源一郎)」朝日新聞/12(H24).3.29>

(1) ・・・・・友人の話である。イラク戦争直後、戦後のイラクに何ができるか模索するために、ある日本人官僚が混乱の最中に入国した。長年の制裁と戦争で破壊された発電所や製油所を見ていると、数機の発電機の使えるパーツを集めて、つぎはぎの一台を動かしているイラク人技術者に会った。旧政権の電力会社はすでに解散させられたのに、切れた電線をつないで回る元職員たちがいる。システムが壊れても、個人の知恵を駆使して地元社会の生活を守ろうとする。

 私たちが途上国の人々から学ぶのは、こうした個人のたくましさだ。

 数カ月後、この工場に米企業が入り、復興契約を結んでからは、地元のイラク人たちが敷地内に入ると「不法侵入者」(あるいは「テロリスト」)にされた。個人の知恵や努力は不要となり、先進国の企業が復興事業を担った。だが治安の悪さを理由に、それは一向に進まずじまいである。

 とはいえ、個人の知恵はひるまない。今もなお、電力供給が一般家庭まで十分行き届かないイラクで、人々は共同で発電機を買ったり、場所によっては隣国から電気を輸入したりしている。「お上」や大企業を信用せずにやり繰りすることにかけては、紛争経験国の人々は、プロだ。

 上記の官僚はイラク滞在中、土地の人々が机もなく自発的に復興会議を開いているのを見て、ポケットマネーで会議用の椅子や机を寄付した。彼が帰国して所属機関が組織として行ったいかなる援助よりも、時宜を得たものだったに違いない。

 企業や政府の組織論理にとらわれず、個人や社会で工夫すること。それを学ぶ対象として国際情勢を見ると、違ったものが見えてくる。

<「なぜ途上国に学ばないのか(東京外国語大教授 酒井啓子)」朝日新聞/12(H24).3.29>

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