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パレスチナの市民自治について

Anastas_families_house18市民自治とは、大事なこと、つまり自らの存在にかかわることを市民自らが決定し実行できることです。人間らしく存在するには、市民自治を実現・保持できることが必須です。そのような問題意識をもって、パレスチナ自治 区の市民自治獲得の最前線である「アナスタス ファミリー ハウス」(→右写真<クリックで拡大>)を訪れました(2014年4月14日)。

アナスタス ファミリー ハウス」(アナスタス家族の家)について

Leila_khaled89_4  ①位置 : イスラエル国の2つあるパレスチナ自治区(パレスチナ自治政府が「管理」する地区)の中の1つのヨルダン川西岸地区の11ある行政区画の中の1つのベツレヘムの一角にあります(写真地図/pdfご参照)。アパルトヘイト・ウォールに描かれたパレスチナ民族評議会(パレスチナ自治区の国会)議員のライラ・カリドさん若き日の肖像画.jpg(→右写真)が目印で、この肖像画の近くにあります。

 ②3方位をアパルトヘイト・ウォール(分離壁・隔離壁)に囲まれ、壁の向こう隣接にはイスラエル軍の基地が設置されて、立ち退きの圧力をかけられています(写真地図/pdfご参照)。

 ③空から見たベツレヘム(Bethlehem)とアナスタス ファミリー ハウス(水色のラインがアパルトヘイト・ウォール

 ④アナスタス家族は、この家でGifts(贈り物)・Souvenir(お土産)のショップを営んでいます。一つは、抵抗のための経済的支えを得るため。もう一つは、外国人に訪問してもらうことでイスラエル軍をけん制するためです。なお、アナスタス家族はキリスト教徒です(ベツレヘムにはキリスト教徒が多いし、イスラエルにすむアラブ人の中にも数少ないですがキリスト教徒はいます。)。だからショップで販売するものにはキリスト教関係のものが多いのです。

アナスタス ファミリー ハウス」は最前線といっても武力衝突が行われているわけではありません。しかし、次の2つの意味で最前線といえます。①アナスタス家族は、至近距離にいるイスラエル軍の圧力に抵抗していること。②いつ武力行使が実行されるか予断は許されないこと。

▽このように、パレスチナの(兵士や戦闘員でなく)ごく普通の市民が、アナスタス家族を先頭に、市民自治の前提、またはそれの根本である居住権(安全安心に市民が望む場所で暮らす権利)の獲得に努めています。

▽思えば「イスラエル=パレスチナ」の歴史は自治をめぐる歴史であったともいえます(「自治」の観点から見た「カナン=パレスチナ=イスラエル」の歴史.pdf」)。現在、その歴史は、「ユダヤ民族は自らの自治は実現・死守しているにもかかわらず、(国際社会の圧力によって)パレスチナ自治区の存立は認められているものの、実際上はパレスチナ市民の自治は制限・否定されている」段階です。

▽世界のどこかの1カ所でも差別・貧困・抑圧があれば、自地域にも差別・貧困・抑圧が惹起する契機がはらみ続けます。それと同様に、パレスチナ市民の自治の制限・否定は、たえず日本における市民自治の制限・否定を惹起する契機をもたらし続けます。ここに国際的な市民の連帯の必要性があり、イスラエル市民・パレスチナ市民双方の自治両立を実現しなければならないのです。

▽そのためには、何ができるでしょうか。今のところ、生駒市民にできることには次の4つが考えられます。

 ①自治基本条例に依拠して、生駒における市民自治を拡充・強化していくこと。

   それにより、日本全体の市民自治の拡充・強化がもたらされ、パレスチナの市民自治の制限・否定の状況との矛盾を激化させます。矛盾は変革の力を引き出します。市民革命(アメリカ独立革命・フランス革命など)が欧米にもたらした市民社会と日本の江戸幕府統治下の封建社会との矛盾の激化が欧米から遠く離れた日本に明治維新(不十分な市民革命)をもたらしたように、日本の市民自治の拡充・強化はパレスチナの市民自治の実現をもたらす力を大きくさせます。

 ②市民自治の前提、またはそれの根本である居住権の獲得に努めているパレスチナ市民を支援すること。まず、その努力の最前線たるアナスタス ファミリー ハウスを支援することから始める。

   アナスタス ファミリー ハウスを支援するにはどうすればよいか。現地を訪れるのがよい(外国人がただ行くだけでも最悪の事態を避けるための抑止力となる)のですが、それはなかなかできないので、そのネット販売(そのHP)でGifts(贈り物)・Souvenir(お土産)を購入するのが最善です。

   その購入の仕方(最初はとまどいますが、2~3回やればコツが掴めます) : HPのバーの「Wholesale」をクリック→Wholesaeの画面になるので、その画面の「製品カテゴリ(英語画面ではProduct Categories)」でほしい商品を探す→商品の写真の右上の値札をクリック(値札のないものは品切れ)→替わった画面の「Add to Cart」をクリック→替わった画面の「View Cart →」をクリックする→Cartの画面になるので、その画面の「Proceed to Checkout→」をクリックする→ Checkoutの画面になるので、その画面で指示された通りに記入する(英語画面ですが、簡単な英語です。分かりにくいのは「Postcode / Zip」ですが、それは郵便番号のことです。「PayPal」を選べば、クレジットカードでの支払いができます。なお、日本への航空便郵送代は最低3000円程度かかりますが、支援の心でお願いいたします)→記入し終われば「Place order」(注文する)を押す(これで、購入手続き終了です)。

   ちなみに、私は現地では「Nativity Scene With a Removable Special Wall – Designed by Claire Anastas」(撤廃可能(付け外し出来る)アパルトヘイト・ウォール付きのキリスト降臨/デザインはアナスタス・クレアさん)と「花を投げる人(オリーブの木製)」(「花を投げる人」はバンクシーベツレヘムの工場の裏に描いた作品)のキーホルダーバージョンを購入しました。

 ③イスラエル市民・パレスチナ市民双方の自治両立を実現するためには、パレスチナ問題Wikipedia池上彰の解説パレスチナ問題の解説はビデオ開始8分40秒後から) ・ パレスチナ問題の直接的原因)を解決しなければなりません。そのための道が手探りされています。そんな中、異なる勢力・民族が「殺し合いをせずに共存していく道」として注目され始めてきたのが「国譲りの思想」です。「国譲り」といえば出雲神話が知られていますが、実は「生駒の神話」(「長髄彦ながすねひこ伝説」・「饒速日命にぎはやひのみこと神話」)も「国譲り」の神話であったという考察の書(村井康彦著『出雲と大和―古代国家の原像をたずねて』(岩波書店).pdf)が昨年出版されました。「生駒の神話」を「国譲り」の神話として再発見していくことも大切だと思います。

 ④良心的兵役拒否をおこなうイスラエルの若者を支援するハガキをイスラエル政府に届ける。

 

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